<FONT>A と <Hn> 文字サイズ指定

 

 HTMLで文字のサイズを指定する方法は大きく二つにわかれます。
 いわゆる絶対指定と相対指定ですが、絶対指定とは具体的にその文字の大きさを数字で指定する方法、ワープロでいうポイント指定のようなものです。
 一方、相対指定とはその変更するときにおける現在の文字の大きさを基準として、より大きくあるいは小さく指定する方法です。後者の方法では<FONT SIZE=+2>などと表現しますが、これは現在の文字の大きさより2段階分大きくさせるための指定です。このタグはこのタグの前の文字の大きさによってまったく違った文字サイズなりますので、注意しないと文章の挿入や削除によって自分の予期しない文字サイズになってしまいかねません。したがって私個人は使わないようにしています。
 ここでもそのようなことから絶対指定しか説明しません。
 さて、絶対指定でよく使われるタグが<FONT>タグですが、<Hn>タグとあわせて説明した方が、より違いを理解してもらえると考え今回は同時に二つのタグを説明します。
 まず、<FONT>タグのSIZE属性は通常の文章の文字サイズを指定するときに使用します。

 一方、<Hn>タグはタイトルなどの見出し部分の文字サイズを指定するときに指定します。こちらに相対指定はありません。


 <FONT>タグは前回も説明したように、HTML4.0では推奨されていないタグで、いずれなくなる可能性のあるタグです。
 それでも、現状では著名サイトでも普通に使われておりホームページ作成ソフトなどでもこのタグが自動生成されていますから、現状では逆に必須のタグといえるでしょう。

 さて、これら二つのタグは次のように記述されます。

 例  <H1>〜</H1>
         <FONT SIZE="3">〜</FONT>
 
 まず<Hn>ですが、「あれっ、例では<H1>になっている」と思った人は鋭いです。
 そう、<Hn>のnは1〜6までの数字が入り、文字サイズをあらわします。余談ですがnはnumber(数字)の略のはずです。(コンピュータではこの表現をよく使います。)
 この数字は1が最大で6が最小となります。
 一方、<FONT>の方は例のように<FONT SIZE="">の二つのダブルクォテーションの間に1〜7までの、これまた数字を指定します。
 ただ、気をつけなければならないのは<Hn>では数字が小さい方が大きい文字サイズですが、<FONT SIZE="">では数字の小さい方が小さい文字サイズとなっていることです。見本を次にあげます。


サイズ見本
          

<H1>サイズ

          

<H2>サイズ

                   

<H3>サイズ

                   

<H4>サイズ

                   

<H5>サイズ

                   

<H6>サイズ


<FONT SIZE="1">サイズ
<FONT SIZE="2">サイズ
<FONT SIZE="3">サイズ(デフォルトサイズ、つまり指定しないときこのサイズ)
<FONT SIZE="4">サイズ
<FONT SIZE="5">サイズ
<FONT SIZE="6">サイズ
<FONT SIZE="7">サイズ


 上のサイズ見本でわかるように、<Hn>タグが見出しタグであることから、二大ブラウザにおいては、テキストの前の行と後の行に空白行が自動的に挿入されます。
 あまり好ましくはないのでしょうが、別に文章に対して<Hn>タグを使ってもかまいません。ただ、行間がかなりあいてしまいますから使えるとしても特殊なケースだとはいえます。
 実際には見出しに対して<FONT>タグと<P>(段落)あるいは<BR>(改行)などを組み合わせて使うのが自然でしょう。
 特にあとでソースを読むときにそれぞれの場所でそれぞれの役割上のタグが役割の場所で使われていたほうが読みやすいのは明らかです。それぞれの場所で適切に使うことをお勧めします。

 


使用例

<HTML>
  <HEAD>
    <TITLE>
    </TITLE>
  </HEAD>
  <BODY>
    <H1>文字サイズの指定について</H1>
    
<FONT SIZE="4">それぞれのタグを適切に使おう</FONT>
 </BODY>
</HTML>

 

 


 

表示結果

 


 


 

一口メモ

 

 上の見本を見る限りわかりにくいですが、<Hn>タグは見出し指定タグということで、自動的に太字になります。
 また、<Hn>タグの属性としてALIGNがあります。これは、<Hn>で指定するテキストの行内位置を指定するものです。指定できる値はLEFT,CENTER,RIGHTの3種類があり、左から左寄せ、センタリング、右寄せの機能を追加します。
 タグの書き方は<H1 ALIGN="CENTER">見出し</H1>などと書きます。
 使用例のタイトルをセンタリングするためには次のように書きます。
 
       
<H1 ALIGN="CENTER">文字サイズの指定について</H1>


 私はページエディタとしてFrontPageを使っていますが、これを使う場合、タイトルの部分も普通の文字を使ってしまいます。つまり普通の文字を拡大し、それを太字にして次の文章の始まりとの間に行をあけるという方法を使っています。
 実際に確認したことはありませんが、多分、いたるところで、このような通常の使い方とは異なる使い方をしているかもしれません。
 したがって、私の作ったページのソースはHTMLを学ぶ上ではまったく参考にはなりません。どころか、妨げになるかもしれません。
 このような講座を開きながら、大変申し訳ありませんが、もし、参考のためのソースプログラムを得たいのであれば、他のきちんとした会社のものをご参考にしてください。

※ 使用例をコピーして使いたいときは「講座の前に」をお読みください。